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槇殿順記念病院の診療の特徴

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体の負担が少ない肺がんの新治療 肺RFA(肺がんに対するラジオ波焼灼治療)

RFAとは

肺がんは悪性腫瘍の死因の第1位です。 胸部HRCT(高分解能CT)の導入などにより肺がんの早期発見がなされたとしても、高齢や低心肺機能などにより外科的切除が施行できないことも少なくありません。 肺ラジオ波焼灼治療(RFA)は低侵襲な治療法であり、手術不能患者においても適応可能な手技です。 現在のところ保険収載されていないため全額自費となりますが、今後肺がん治療の柱の一つとなる可能性があると考えられます。 当院では2009年にRFAを開始し、2014年8月までにのべ49人に肺RFAを施行しています。       =>施行件数

当院における肺RFA

 

当院では、以下のような場合にラジオ波焼灼治療を行なっています。

  1. (1)切除不能または外科手術を患者さまが希望しない場合
  2. (2)腫瘍の大きさと数が、3cm以内で3個以下もしくは、5cm以内で1個の場合
  3. (3)コントロール不能の胸水、腹水がない。
  4. (4)血小板5万/mm3以上かつPT時間50%以上

下記のような機器を使用しラジオ波焼灼治療を行なっています。

ラジオ波電極針
ラジオ波発生装置

 

肺がんにおけるラジオ波焼灼治療のメリット

肺がんにおけるラジオ波焼灼治療は、以下のようなメリットが挙げられます。

  1. メリット1短い入院期間で治療できる
  2. メリット2局所再発率も低く治療効果は確実
  3. メリット3合併症は外科的手術と比べ問題ない
  4. メリット4転移性のガンにも適応可能

早期肺がんに対する診断の流れ

パターン1CT検査の結果、肺に腫瘍があるといわれて、大きさが10mm以上か、一部もしくは全体が実質性の腫瘍の場合

↓
  がんの可能性が高いので、精密検査を受けていただきます。
  気管支鏡検査
  CTガイド下 針検査
 

パターン2CT検査の結果、肺に腫瘍があるといわれて、すりガラス状の腫瘍の場合

↓
すりガラス状の腫瘍=GGO(Ground Grass Opacity) 早期肺がんの可能性があります。
↓
  ↓
腫瘍の大きさが10mm以上の場合   腫瘍の大きさが10mm以下の場合
がんの可能性が高いので、精密検査を受けていただきます。
  気管支鏡検査
  CTガイド下 針検査
  3ヶ月もしくは6ヶ月後に再度肺CTを施行します。
  ↓
  その上で変化が無ければ…
    12ヶ月後に再度肺CTを施行します。
    増大傾向があったり、別のGGOが出現していたり、GGO内に実質部分が出現していれば…
    がんの可能性が高いので、精密検査を受けていただきます。
  気管支鏡検査
  CTガイド下 針検査

肺RFAの実際

患者さまにはまず、CT台の上に仰向けもしくはうつぶせで寝ていただきます。IVR-CT装置を駆使し、リアルタイムでCT画像を観察しながら電極針を病変に刺入します。その後、腫瘍を焼灼して死滅させます。治療時間は病変の数や大きさにより様々ですが、1〜2時間程度で終わることが多いです。治療の際は、針の刺入部に局所麻酔、静脈注射より鎮静・鎮痛剤を使用しますので、痛みは軽度であることがほとんどです。

治療後の経過

治療後は軽度の気胸や発熱、疼痛が生じることがありますが、治療後3〜4日で退院できることが多いです。手術とは違い傷痕はほとんど残りません。退院後は定期的にCT検査にて治療の評価を行います。

症例

肺腺がんに対するRFA治療と経過

80歳代女性

心窩部痛の原因精査目的でCT検査を施行。左肺上葉に11mmx13mm大のGGOを認めた。

精密検査にて肺腺がんの診断。年齢と本人の希望により肺RFAを施行した。

術後、がんは経時的に縮小し、線状影のみとなっている。再発の兆候は見られない。

初回CT検査
RFA施行
術後4日目
術後1カ月
術後5カ月
術後1年
術後2年
術後3年
術後4年
術後5年